都立大学駅徒歩3分の田村歯科医院

口腔外科(親知らず)

口腔外科とはそもそも何?

「口腔外科」という診療科のみを扱っている開業医を見かけることはあまりないでしょう。口腔外科は大抵の場合、「歯科・口腔外科」のように「歯科」とセットになっています。もしくは大学病院のような大きな病院の中にある診療科の一つとして存在しています。

では口腔外科ではどのような病気を治療しているか、どのような治療が提供されているかはご存知ですか
口腔外科は端的に言えば「口周りの外科」という意味で、一般歯科が提供しているむし歯や歯周病の治療とは異なり、口内やその周辺のトラブルや病気を取り扱っています。

その中で一般開業医=街中の歯医者さんの口腔外科で主に提供されている治療は、親知らずの抜歯や顎関節症です。大学病院などの大きな病院ではそれ以外にも口内の腫瘍や特殊な病気(舌の癌など)の治療を扱っています。

口腔外科とはそもそも何?

口腔外科の代表は親知らず

当院のような街中の歯医者さんの口腔外科で提供されている治療の代表例は「親知らずの抜歯」です。しかし親知らずの抜歯は、口腔外科を専門としていない一般歯科でも治療を受けることができます。それでは一般歯科による親知らずの抜歯と、口腔外科による抜歯ではどのような違いがあるのでしょうか?

口腔外科で親知らずを抜歯するメリット

口腔外科で行う親知らずの抜歯は、一般歯科よりも多くのメリットがあります。

1.どんな抜歯にも対応可能

一般歯科の歯科医は様々な治療をまんべんなくこなせますが、そのため親知らずの抜歯について専門的な知識や技術を持っているとは限りません。生え方が複雑で、抜くのに特殊な技術や器材が必要な場合は治療を拒否されてしまう可能性があります。

その点、口腔外科の歯科医は抜歯の専門家であるためどのような状況にも対応することができます。一般的に対処が難しいといわれている「難抜歯」(骨に深く埋もれた親知らず)にも対応可能です。

2.抜歯がスムーズ

口腔外科の歯科医は抜歯の経験数が多く、知識もテクニックも豊富です。そのため一般歯科医よりも抜歯にかかるスピードが速いのが通常です。これは抜歯に限った話ではなく、治療はどれも患者様に身体的・精神的なストレスをかけるものなので、治療時間が短く済むのは患者様にやさしい治療だということができます。

3.抜歯に伴う事故を回避できる

一般歯科医は歯の周辺に関しては知識も経験も豊富かもしれませんが、その奥の部分、骨の深い箇所についてはあまり触れる機会がありません。
その点、口腔外科の歯科医は顔面の解剖について詳しく、その構造を熟知しています。そのため抜歯に伴って周辺を走っている神経や血管を傷つけるというような事故を起こすリスクを最小限に抑えることができます。

4.腫れや痛みを最小限にできる

抜歯について熟知している口腔外科の歯科医は治療の時間を短くできると上記しましたが、それによって術後の腫れや痛みも最小限に抑えることが可能となります。

親知らずをそのままにしたらどうなる?

「親知らずは必ず抜かなければいけないのだろうか?」
そう疑問に思う人もいるでしょう。親知らずと聞くと条件反射のように抜歯と考える人がいますが、実際に抜いた方がいいのか、抜かない方がいいのかは人それぞれ、ケースバイケースだということができます。
ここでは親知らずをそのままにした場合のメリット・デメリットを説明します。

親知らずをそのままにするメリット
1.ブリッジの支台にできる

歯を失った場合に周囲の歯を支えとして義歯を装着するブリッジという方法があります。親知らずを残しておけばそのブリッジの支えの歯として使えることがあります。

4.腫れや痛みを最小限にできる

何らかの理由で歯を失った場合に、親知らずをその部分に移植することができます。

親知らずをそのままにするデメリット
1.むし歯や歯周病になりやすい

親知らずは奥に生えているため歯ブラシが届きにくく、食べかすが残りやすいと言われています。そのためむし歯や歯周病になりやすく、手前の歯にも悪い影響を及ぼすことがあります。

2.歯並びが悪くなることがある

親知らずはまっすぐではなく、傾いて生えてくることが多い多い歯です。そのため周囲の歯を押す形になり、それが原因で口内全体の歯並びが悪くなることがあります。

3.口臭の原因になる

親知らずはむし歯や歯周病になりやすく、その周囲で細菌が増殖することで口臭が発生しやすくなります。

4.囊胞できる

親知らずが骨に埋もれていると囊胞という病気をその周囲につくってしまうことがあります。

親知らずを抜く時の注意事項

親知らずが上に生えている場合は上顎にある上顎洞という空洞との位置関係が重要となります(歯が空洞に落ちることがあるため)。

また下に生えている場合は下顎管という神経、血管の通る管との位置関係が重要となります(神経を傷つけると唇の麻痺が起こるため)。
これらのリスクを調べるため、当院では親知らずの抜歯の前に必ずレントゲン写真を撮影するようにしています。

下の親知らずの場合であれば、さらにCBCTという3Dレントゲンによる撮影をおすすめします。

親知らずを抜く時の注意事項

口腔外科に関して気をつけること

「口腔外科」という言葉が看板に書かれている一般歯科医院は決して少なくはありません。しかしその全ての歯科医院に専門の口腔外科医がいるかというと、そうではないのが実情です。中には口腔外科の看板を掲げておきながら実際に治療にあたるのは一般歯科の歯科医という場合もあります。これは口腔外科の専門医がいなくても「口腔外科」と名乗れるシステムに原因があります。

しかし先ほどから説明しているように「口腔外科」の代表的な治療である
[親知らずの抜歯]は、多くの知識と経験を必要とする複雑な分野です。専門医による治療を受けることで抜歯をするべきかしないべきか適切な判断を受けられ、また抜歯をする場合には最適な治療を受けることができます。

反対に、専門医がいない歯科医院で抜歯を受けた場合には抜く必要がないのに抜いてしまったり、手術がスムーズでなくて合併症を起こしてしまったりとトラブルに合うリスクが高くなります。
当院では親知らずの抜歯においては口腔外科ドクターが担当します。

豊富な知識と経験から最適な治療を提供するので、親知らずでお悩みの方は一度お問い合わせください。

口腔外科に関して気をつけること
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