都立大学駅徒歩3分の田村歯科医院

小児歯科

小児歯科とはそもそも何か

子どもの歯の治療を専門とする歯科のことを小児歯科と呼びます。この「子供の歯」には決まった定義はなく、一般的には永久歯に全て生え変わる中学生くらいまでがその対象だと言われています。
しかし子どもだからといって必ず小児歯科を受けなければいけない、ということではありません。子どもでも、大人と同じ一般歯科を受けることができます。
しかし小児歯科は、変化の激しい子どもの口内について熟知しており、またリラックスして治療を受けられる環境を提供できるなど、小さなお子様の歯科治療のスペシャリストだということができるでしょう。そのためお子様は小児歯科で治療を受けることをおすすめします。

小児歯科の治療内容

小児歯科では、以下のような治療を提供しています。
  • 子どものむし歯予防・治療
  • 子どもの歯周病予防・治療
  • 乳歯の抜歯
  • 噛み合わせの矯正(Neo-Cap.System®(ネオキャップシステム))
小児歯科の治療内容

お子さまの歯の健康を守りましょう

小さなお子様は歯の健康についてまだ無自覚です。そのためお子様の口内の健康は、親御さんが見守ってあげなければなりません。
以下のことに注意する必要があるといわれています。

1.むし歯菌をうつさない

誰もがなるリスクのあるむし歯ですが、生まれたばかりの赤ちゃんの口内にはむし歯菌が住んでおらず、生活の中で他人のむし歯菌がうつってくると言われています。ここでいう他人とは家族、とくにお母様を指しています。口へのキスや食器の共有などを避けるようにしましょう。

2.不規則な食習慣

むし歯は糖分を栄養に増殖します。そのため甘いものを多く食べたり、常に何かを食べたりすることで、口内に糖分が多くなり、むし歯になりやすくなってしまいます。おやつの回数を決める、糖分を控えるなど食生活を管理してあげましょう。

3.歯磨きの習慣化

むし歯や歯周病予防に最も効果があるのは自宅での歯磨きです。睡眠中はむし歯になるリスクが高まるので、寝る前の歯磨きはとくにしっかり行うようにしましょう。
そのときフッ素入りの歯磨き粉を使うと効果的です。

4.仕上げ磨きをしてあげる

成人でも歯磨きの際に磨き残しが出るものです。歯ブラシの扱いに不慣れな小さなお子様はより多くの磨き残りが出てしまいます。そのため親御さんが最後に口内をチェックし、しっかりと仕上げ磨きをしてあげてください。

5.歯科医院によるケア

小さなお子様の口内環境は激しく変化することで知られています。そのため3ヶ月ごとに歯の状態や歯並びなどを歯科医に診てもらうことをおすすめします。

年齢別お子さんの歯の守り方

〇乳歯時期(生え始め)

生後半年くらいで乳歯が生え始めたら歯科医院を訪れ、以下のことを心がけましょう。

  • 歯科医によるフッ素塗布
  • 食べ物の口移しや食器の共有をしない
  • 甘いものをダラダラと与えない
  • 食事のあとに歯磨きやガーゼで歯を拭う
〇乳歯時期(生え揃ったあと)

三歳くらいになると乳歯が生え揃い、食事の量も増えるのでむし歯になるリスクも高くなると言われています。以下のことを心がけましょう。

  • 歯科医によるフッ素塗布
  • 朝、夜の定期的な歯磨き
  • 歯磨き粉はフッ素入りのものを使う
〇永久歯時期(生え始め)

5〜6歳から永久歯に生え変わり始めます。生えたての永久歯は免疫力が弱いため、むし歯になりやすい状態です。以下のことに心がけましょう。

  • 歯科医によるフッ素塗布
  • シーラント(奥歯の溝を埋める)
  • 親による仕上げ磨きの徹底
〇永久歯時期(生え揃ったあと)

12〜13歳くらいになると永久歯が生え揃います。この時期は奥歯がとくにむし歯になりやすいといわれています。また部活動や塾通いなどで、親御さんの管理外の食事が増える時期でもあります。

  • 歯科医によるフッ素塗布、定期健診
  • シーラント
  • 食生活のチェック

妊娠期の母親が気を付けること

お腹の中にお子様がいるお母様は、実はそのときからお子様のむし歯予防が始まっているといわれています。母親のむし歯菌を減らすことで、お子様にむし歯菌がうつるリスクを小さくすることができるからです。
妊娠中はなかなか歯科医院に足が向きづらいかもしれませんし、妊娠週によっては治療内容が制限されることもありますが、出産前に一度歯科医に診てもらうようにしましょう。

妊娠期の母親が気を付けること

注意するべきお子様の癖

お子様が持つ以下のような癖は、口内の健康に悪い影響を及ぼす可能性があります。

〇舌や唇の癖

舌を突き出したり、前歯の裏側を押したり、唇を噛んだりするという癖は出っ歯や受け口になりやすくなります。

〇頬杖

いつも同じ側で頬杖をついたり、顔の同じ側を下にして寝たりすると顎の成長のバランスが悪くなり、顔が歪むことがあります。

〇偏った食べ方

よく噛まない早食いやどちらか片方の歯でばかり噛むなど、咀嚼に関する悪い癖も顎の成長を妨げ、歯並びを悪くしてしまいます。

〇口呼吸

意外と知られていないことですが口は呼吸するための器官ではなく、それは本来は鼻の役割です。そのため口呼吸を続けていると歯並びの乱れ、顎の変形など口内に悪影響を及ぼします。

小児歯科に関して気をつけること

乳歯はいずれ生え変わるためむし歯になっても構わないという声をときどき耳にしますが、それは間違いです。乳歯が健康である子どもほど、大人になっても歯を健康に保つことができます。反対に乳歯にむし歯が多い子どもは大人になったあともむし歯や歯周病で悩まされると言われています。

むし歯になった乳歯を自然に抜け落ちる前に抜歯すると、それによって全体の歯並びに悪い影響を及ぼすことがあります。そうすると歯が重なり合って生えることで歯ブラシが届かない箇所ができ、またむし歯になりやすくなる――こういう悪循環に陥ってしまうのです。

子どもの頃から歯を健康に保つことで歯や顎が正常に生育し、それによってケアがしやすくなります。お子さまの口内は変化のスピードが早いため、定期的に小児歯科を訪れることをおすすめします。

当院では「歯医者さん嫌い」のお子様でも、リラックスして治療を受けられる環境を提供できます。

小児歯科に関して気をつけること
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